楠ワイナリー試飲会

北信州、長野県須坂市にある楠ワイナリーの試飲会に行ってきました。
日本ワインの試飲会は少なくて貴重なんですが、今回はそれだけでなく元同僚のソムリエールがこの楠ワイナリーで働いており、試飲会で京都に凱旋すると聞いて尋ねてきました。

楠ワイナリーのワインは初めて飲んだのですが、リースリングやソーヴィニヨンブランは、出しゃばらないがポテンシャルの高さを十分に感じさせる味わい。どちらも抜栓後2時間くらいしてから本領を発揮し、1週間くらいもつと聞いて、やっぱりかなり良い造りしてるわ~と納得。マスカットベリーAも楠ワイナリーの個性が加味されており従来のベタなものとは一線を画す造り。メルロ・CS・CFのブレンドも良い!ブレンドのワインも醸造家が得意としているらしく、うんうんなるほど~と納得。しかも購入もできると聞き、リースリングを買って帰りました♪

全体的に思ったのは、楠ワイナリーのワインは試飲でも充分美味しいが、ボトルからグラスに注ぎ、料理と合わせてゆっくりと愉しみたい、そんなワインだなと感じた。
そして、興味深かった話しは、ワインによっては、その年の出来により本数よりも質を重視するため、100本しか造れない品種のワインもあるとか!いや~ワインの製造って畑仕事が多いのでほとんど農業なんですよね。その途方もない努力たるやワインを飲んでいるだけではわからないのが申し訳ない。しかし、妥協せず作り上げたワインは味に表れます。いかに丁寧に畑仕事をしてきたかは、味にも出るので、こうした楠ワイナリーのワインのクリーンで優しく上品なワインは大切に育てられたブドウなんだろうなと実感できるんですよね。

そして、販売分は夕方を待たずして売り切れたとか!やはり飲むとわかるんですね。貴重な試飲会でした。