暗記力&集中力UPの勉強法

この時期、ソムリエの一次試験に向けてひたすら勉強している方も多いのではないでしょうか。今回は私がお勧めする勉強法について書きましょう。ソムリエ試験なんかは、とにかく暗記力が必要とされます。ただやみくもに時間だげ使っても抜けていくだけになるので、せっかく時間を使うならより多く情報を留めておける効果的な方法を取るべきです。
キーワードは4つ「青ペン・ストップウォッチ・落書き・カフェ」です。

まず「青ペン」。青い色は、色彩心理学的には、人の心を落ち着かせて冷静にする色といわれ、記憶力をアップさせる力もあります。暗記するために、青ペンを使用すると、黒ペンで書くより記憶力が1.1倍アップします。そして心のスイッチや集中力が入って記憶に残りやすいという効果もあるのです。

次に「ストップウォッチ(キッチンタイマー)」。「ポモドーロ・テクニック」という集中力を高める方法があります。これはまず、キッチンタイマーを25分にセットし、タイマーが鳴るまでに集中してするべき業務を行う。鳴ったら少し休憩する(5分程度)。そしてこれを4回繰り返したら、少し長めに(15-30分)休憩します。人が集中できるのは30分程度。これを最大限に活用するテクニックなのです。25分を一区切りにして集中と緩和を繰り返すことで業務のはかどりが格段に変わるのです。

そして次に「落書き」。落書きは普段使わない右脳を目覚めさせ、左脳に偏りがちな脳のバランスをよくして、脳全体の働きを回復してくれます。つまり、脳をリフレッシュさせてくれる効用があるのです。また、集中力や暗記力も鍛えられます。イギリスのプリマス大学の認知心理学教授ジャッキー・アンドラーデの実験でも確かめられており、人と場所の名前を聞かせ、落書きをしながら聞いてもらったグループは、落書きをしなかったグループに比べ約3割も多く名前を思い出すことができたという。つまり、落書きは気が散るのを防ぎ、話に集中するための手段になり得るのです。

そして最後「カフェ」。アメリカで行われた音と創造力に関する研究によると、比較的静かな環境(50デシベル)より、適度な騒音のある環境(70デシベル)の方が集中力が高まり、仕事のパフォーマンスが上がることがわかっています。つまり図書館より、カフェなど音のする環境の方が能率が上がるのです。

あとおまけで、ド忘れは、唇や舌、手の指を活発に使うことで防げます。早口言葉も効果的。脳が刺激され活性化し疲労感を覚える。習慣にすると脳がシャキっとしていくのです。あと100%果汁のジュースも脳に効果的。

みなさん独自の勉強法があると思いますが、私は元々能力がないが故に、このような脳と心理を使った勉強法でカバーしていました。