ワイン本を読んで

「ワイン生活 田崎真也著」
少し前の本ですがワインと料理との相性について、田崎さんの考え方に共感する部分があったのでご紹介。

「ワインと料理に関して相性がいいとは、ワインも料理も両方がおいしくなること意味します。日本では、酒は飲みやすく、料理の味を邪魔しない方がいいと考える板前さんやコックさんが多いようです。料理が主役、酒は引き立て役、とにかく料理の味を“ジャマ”せず酒がどんどんすすめばいいんだという考え方です。私は、ワインと料理の相性というのは、食事をおいしく楽しくするために、欠かせない要素と考えています。ワインと料理のどちらもおいしく感じるというのが基本です。“この料理に赤ワインを飲むと、赤の渋みが料理の臭みを消してくれるからよい”という考え方は、よくありがちな日本的な発想です。消すぐらいなら食べない方がいいと思います。個性をなくす相性より、個性を生かす相性の方が楽しい世界だと信じています。」

これは多くのソムリエも料理人も共感できる部分じゃないでしょうか。