Restaurant ai

昨日は結婚記念日と妻の誕生日を兼ねて「レストラン アイ」さんでお食事。
ソムリエールさんだけでなく、シェフもソムリエ資格を持っておられるので、今回はペアリングでワインをお願いしました。

シャンパーニュでスタート。
1皿目「八つ橋」。
スペシャリテですね。手作りの求肥のなかにフォアグラが入っており、スパイスが絶妙なアクセントとなっている。
ワインは、フランス・アルザス地方の特級畑のゲヴェルツトラミネール。ワインにも甘みとスパイス感があるので完璧なマリアージュ。

2皿目「烏賊」。
こんなに美味しいイカありますぅ!?!クスクスが敷かれており、そこにもエビの出汁が効いていて、イカにはレモンのジュレとディルによる香りのハーモニーが口に広がる。香りの波状攻撃ですな♪美味しさだけでなく食感まで完璧!どうやってこんなカットして、どうやって調理してるんやろって技術の凄さにも脱帽です。
ワインは、サンジョヴェーゼのロゼ。咀嚼回数や咀嚼時間を計算に入れ、余韻の長いロゼという素晴らしい選択。

3皿目「フォアグラ」。
手に入りにくくなっている中、用意していただけました。火入れも味わいもソースも最高♪
ワインは、マルヴァジアの甘口。王道じゃなく、このお皿に合わせたチョイス。これぞソムリエの業ですね。有名なものを選択すればウケるのは間違いないけれど、“この料理”に合わせるということがペアリングの大前提。この選択ができるということが凄い。

4皿目「クエ」。
美味しすぎるやろ!もはや言うことないでしょこれ。皮パリッと身ふっくらでとか、言うのは簡単やけど、それをきちんと常にできる技術ってとんでもないこと。クエも本望やでこれ。ここまでしてもらえるて。ノイリー酒の泡ソースがこれまた合う。
ワインは、ブルゴーニュのシャルドネ。高樹齢のブドウならではの複雑味と上品なミネラルが融合し、クエの邪魔をせず主張しない究極の水的な合わせ方。

5皿目「仔羊」。
妻も過去最高と絶賛。山椒が効いたソースと仔羊から取ったソースという2種類のソースも贅沢。何よりも肉質が至高レベル。肉も来店前くらいに、火入れをし、90分後くらいに食すまで、完璧な温度でじっくりと旨味を閉じ込めておくという、素材を最高の状態で提供する妥協なき姿勢に拍手。
ワインは、新潟県のカベルネソーヴィニヨン。今回の仔羊がパンチ力というよりは綺麗な風味ということもあり、このチョイス。出しゃばらない一歩引いた感じながらも、料理に華を添える名アシスト。素晴らしい選択。

6皿目「白桃」。
バースデープレートとしても用意していただいて嬉しかったです。旬も大事にしたヒトサラ。温度、質感、食感、香りの様々な要素が表現されており、シャンパーニュで作ったジュレや、ココナッツのアクセントが効いていて口に含む度に新しい風味と出会える幸せよ。

7皿目「カヌレ」。
こちらも名物のカヌレ。レクールのワインセミナーでも出させてもらったが、やはりプロの仕上げたものは格別ですね。静岡の焙煎士がaiさんのために特別に焙煎したコーヒーも美味。

今回ワインをペアリングでお願いした理由は、レクールに来られるお客様の話しで、「あそこのペアリングメニュー頼んだけど、なぜそのワインを合わせたのかという説明がないんですよねぇ」という声をよく聞くし、「ペアリングで2つほどあれっ?て合わないワインもあったんです」、ということもよく聞いていたので、自分も体感すべく、ペアリングでお願いしました。

そこはやはり「レストラン アイ」さん。どのペアリングも素晴らしい相性でしたし、ワインもなぜこのワインを選択したのか、この料理のどこにポイントがあり合わせたのかをきちんと説明して下さいました(各ワインの解説はソムリエールさんの説明をもとに書いています)。
しかも付け合わせが当日決まるので、ギリギリまでワインをどれにするか練ってくれる徹底したホスピタリティにも感動。レクールに来られているペアリング難民の方~、「レストラン アイ」さんに答えがありますよ~♪

シェフ達もみなさん若く、柔軟なアイデアに溢れており、マイクロハーブや野菜の使い方、デリケートなソース、お皿への盛り付けの発想等、素晴らしい仕事をされています。
今回のフォアグラもカナダ産の物を入荷して、試食し、出せないレベルやとメニュー変えてましたという、プロフェッショナルさ!
フォアグラだけでなく仔羊好きという我ら夫婦のことを考えていただけたコース内容にも感謝。

いや~妻も最高に満足していただけて良かったです。みなさんありがとうございました。やはり外に出なければ感動に巡り逢えないものです。プロが作る料理、プロが選ぶワイン、プロが作る空間は本当に贅沢な時間です。みなさん、外食はすべきです。そこには何事にも変えれない幸せな体験が待っています。