アボンダンス

フランスはサヴォワ地方のセミハードタイプ。
ハーブやヘーゼルナッツの混じった香り。外皮はウォッシュタイプのような古漬け臭がするが、中の組織はしっとりとしなやかで、豊富な脂肪分から生まれた力強いコクがある。ナッツや栗のような甘みと豊かなミルク風味がある。夏仕込みのものはフルーティさがある。

アルプスのアボンダンス修道院で作られていたのが始まりといわれており、牛種はアボンダンス、モンベリアルド、タリーヌと3種の牛のミルクで製造することが決まっており歴史も古い。1381年教皇を選出する際の公式チーズに選ばれた。教皇庁のあったアヴィニョンに送られたその量はなんと1.5トン!ちなみにアボンダンスという意味には、芳醇や豊か、豊富といった意味がある。