ルブロション

フランス・サヴォワ地方のウォッシュタイプ。
歴史は古く13世紀頃から作られている。再び絞るという意味のルブロッシュという言葉がチーズ名の由来。
ウォッシュされるが回数が少ないため、ウォッシュとセミハードタイプの中間のようなチーズ。

セミハードタイプに分類されることもしばしば。内部は水分が多めでしっとりとした質感。優しいミルクの風味があり、ウォッシュのクセは控えめ。お餅のようなしっとりとした食感で優しい味わい。塩水で軽くウォッシュし、モミの木の棚で熟成させるので、外皮は干しわらや木、シャンピニオンやモミの木の香りが漂う。味わいはクリーミーで穏やか。塩味も少なくナッツの風味が特徴的。

120個のルブロションを作るのに、1200ℓのミルクが搾られる。夏は高地で牧草を食べ、冬はその干し草を食べる牛のミルクで作られる。産地がアルプスの麓ということもあり、スキー客が流行らせていった。