世界でいちばん素敵な 数学の教室 後編

「四則演算」
なんと四則演算のマークが使われ始めたのが「+」「-」は16世紀。「×」、「÷」は17世紀。

「将来無くなるであろうマーク」
実は、「÷」世界共通で使われているわけではなく、日本、イギリス、アメリカ、韓国、タイくらいで、ほかの国は「/」が使われています。数学の記号に関する国際規格には「÷は使うべきではない」と明記されており、「÷」が使われなくなる日も遠くないでしょう。ヨーロッパでは、「×」もあまり使われていません。かわりに「・」が使われています。

「数学の起源」
数学は古代ギリシャの哲学者、タレスから始まったとされる。紀元全6世紀のこと。タレスは、物事を論理的に説明する「証明」をはじめたとされており、クフ王のピラミッドの高さを計測したりした。

「数学の教科書」
昔の人はどんな数学の教科書を使っていたのかというと、欧米では、エウクレイデス(ユークリッド)の「原論」が使われていた。紀元前3世紀の古代ギリシャで活躍した天文学者です。彼の原論は数学史上最も重要な著作の1つとされ、なんと20世紀の初めまで、欧米の高校・大学の教科書として使われていました!

「円周率の功績」
日本の小惑星探査機「はやぶさ」が無事帰還できたのも円周率のおかげです。軌道計算では、小数点以下15桁の円周率が使われていたそうです。もし「3.14」で計算していたら、帰還が叶わなかったかもしれません。

「確率の話」
確率のはじまりは、やはり賭けだったようです。そして恐ろしい確率を出した日があります。カジノのルーレットにおいて、1回のルーレットで黒が出る確率は、18/37です。ですが、1913年8月13日、モナコのモンテカルロのカジノで、26回連続で黒がでるという奇跡が起きました。この確率は約1億3700万分の1です。この出来事は、「モンテカルロの奇跡」と呼ばれます。
ちなみに、四つ葉のクローバーが見つかる確率は、1万分の1といわれています。アメリカで落雷が人に直撃する確率は、100万分の1です。

理想のパートナーに出会う確率は写真をご覧ください。

こうして数学の世界に触れてわかったのが、世の中全て数学てこと。高速道路で無理なくカーブを曲がれるのも「クロソイド(オイラー螺旋)」が使われているからであり、日常生活で使用しているものも、有名な建造物も、音楽を奏でる楽器などの芸術面も、その他世の中のありとあらゆるものは全ては数学の力で成り立っているのです。