七夕

昨日は七夕でした。
短冊に願い事など書かれた方も多いのではないでしょうか。
七夕の織姫と彦星は逢えたのでしょうか。検証してみましょうか。

七夕の2つの星である織姫と彦星(アルタイル星=わし座、とベガ星=こと座)は、地球から考えると16光年と25光年離れています。
光が一年間に進む距離が1光年、それぞれ16年前と25年前に放たれた光ということになります。光(光速)は秒速30万キロで、1光年が10兆キロ弱なので、それぞれ160兆キロ、240兆キロ地球との距離があります。
そう考えると1年に一回逢うのは・・・やめておきましょう。

まぁそれくらい宇宙は広いということです。そして「天の川」と呼んでいるもの、これらの星の数は、数億ともいわれています。人の目に光が届くのは6千個ぐらいで、天の川の厚さは1万から1万5000光年にもなります。
そもそも銀河系の星の数は約1000億個。その銀河が宇宙には1000億個以上あると考えられています。宇宙全体の星の数は1000億の1000億倍個以上ということになります。
肉眼で見えるのは、たったの約3000個ほど。

そんな星を見て、あんだけびっしりあってぶつからないのかと思うでしょうが、イギリスの天文学者ジーンズは、「宇宙空間の混雑度」を表わすのに、宇宙空間の星の混雑度を“ヨーロッパ大陸にハチが3匹”という言葉で表現しました。
別の例えだと“太平洋にスイカが3個”ともいえます。ぶつかりますか?
天の川などビッシリと星が見えるが、実際はスカスカというわけです。
太陽系の一番近くにある恒星ですら、4.3光年も遠く離れているんです。

そもそも、いまだに宇宙の95%はわかっていないのです。太陽を特別と思っているかもしれませんが、宇宙規模で考えると、そんなものはゴロゴロとあります。今年4月に初めてブラックホールの撮影に成功しました。このことにより、20世紀初頭アインシュタインによって初めて登場した天体のブラックホールと相対性理論が証明されました。
1905年アインシュタインが相対性理論を発表した際に理解できたのは、10人もいなかったとされています。

そしてこの現代においても、宇宙の研究を行っている権威ある天文学者に「宇宙とはなんですか?」と聞いても返ってくる答えは「・・ようわからん」という答えなんです。

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