宇宙の話 後編

・「宇宙の広さについて」。
光が1年かけて進む距離を光年というが、光の速さは秒速30万Km、1秒間で地球を7周半できる速さ。つまり1光年は、10兆Km弱ということ。・我々が住む太陽系は、天の川銀河の中心からの距離は約2万6000光年で、中央から130光年北に位置していると考えられています。天の川銀河が約5万2000光年の長さといわれているので、途方もない広さなのです宇宙は!

・「宇宙の星の総数」。
天の川銀河に含まれる恒星の数を1000億とした場合の最新の研究結果によると、この宇宙には2兆個もの銀河が存在するということなので、1000億×2兆=2000垓(がい)個にもなります。垓のケタは0が24も付きます!これに惑星や天体をいれるとまさに天文学的な数字になります。
地球から肉眼で見える恒星の数は約8600個、そのうち日本から見えるのは約4300個、ひと晩で見えるのが約2200個です。

・「星同士がぶつからないかって!?」。
宇宙をなめるなと!広さの次元が違います。イギリスの天文学者ジーンズは、宇宙空間の星の混雑度を「ヨーロッパ大陸にハチが3匹」という言葉で表現しました。「太平洋にスイカが3個」とも。天の川などビッシリと星が見えるが、実際はスカスカというわけ。太陽系の一番近くにある恒星ですら、4.3光年も遠く離れているわけです。衝突するわけがないですよね!なんなら宇宙は今もどんどん膨らんでおり、天の川銀河から遠く離れた銀河ほど速いスピードで遠ざかっているのです!

・最古の学問「天文学」。
宇宙にあるすべての起源や進化、性質、構造を扱う学問であり、ゴーギャンの絵画のタイトルにもなっている「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」 、これがまさに天文学の意義や目的を端的に表わす言葉といえますね。

・天文学なんてなんの役に立つの?との問いには、「みずからが生きる世界を知りたいという人類の根源的な欲求を叶えるためにある」、といえるのではないでしょうか。

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