地図でスッと頭に入るヨーロッパ47カ国

ヨーロッパ各国の歴史、文化、経済、風習、国民性、有名人が載っており勉強になる。国旗についての解説もあるのが良い。では気になった箇所だけ抜粋。

「オランダ」、一番高い山が標高322m。さすが正式な国名が「ネーデルラント=低い土地」。海抜より低い土地が多く、平坦な国ならでは。

「スイス」、ローザンヌに国際オリンピック委員会IOCの新本部が建てられたが、その建築費約160億円はどこからきたのかは謎らしい。

「セルビア」、世界一高いチーズがある。それがなんとロバのチーズ。ザサビツァ自然保護区で製造中のチーズは1キロ約10万円。ロバの乳は牛と比べて少ない上に扱いが難しいからこの値段。

「スウェーデン」、社会人の夏休みは交代制で累計5-6週間。7月は若者や学生バイトが町を動かす。

「ノルウェー」、労働時間は割と朝型。朝6、7時から働き始めて午後4時前後には帰宅する。

「ベルギー」、なぜチョコが有名なのか、それは19-20世紀前半にアフリカの植民地化が進み、ベルギー領コンゴや英領ガーナのカカオ豆が届くようになり、チョコの大量生産が実現できたから。

「ドイツ」、ハンバーグの語源ともなったハンブルグは、港町なのでメインは魚介。国家はハイドンが作曲した。

「オーストリア」、男女共に育児休暇制度最長2年。

「クロアチア」、意外や意外、トリュフやマグロも名産なんですねこの国。しかもクロマグロの養殖の多くは日本へ輸出している。

「北マケドニア」、マザーテレサの祖国。両親はアルバニア人。自身も「血筋でいえば私はアルバニア人」。と発言している。

「ギリシャ」、紀元前3000年頃からある人類最古のボードゲームを今でもしている。サイコロの出目に従い15の駒をゴールに導くゲーム。

「ハンガリー」、パプリカが名産品。アメリカ大陸原産の唐辛子を品種改良し、国民的香辛料に作り変えた。パプリカはハンガリー語が由来。

この本の少し不満な点も挙げておくと。紛争や政治に結構スポットを当てているので、ネガティブで暗い印象を受ける。文もあまり上手くないのでダラダラ戦争のことを書いているページが多い。せっかく国の特徴を挙げるのなら、ポジティブで良い面にスポットを当てて欲しいもんだ。知りたいのはそこやし。