葡萄とは植物とは

ワインの勉強をしていて日本のブドウに関して大いなるミステリーがあった。
なぜ1186年という大昔に山梨県の勝沼でヨーロッパ系のブドウ品種が存在していたかという謎だ。なぜ日本のど真ん中の海もない土地にポツリとあったのかという不可解な謎。
大陸から来たのなら海で渡ってすぐの九州や、都があった近畿なはずでは!?と疑問に思っていたのだが・・。

ブドウを始めすべての植物は動けないので、確実に子孫を残し生育範囲を広げるためには種子を運んでもらうしかないのです。果実が甘いのは動物に種子ごと食べてもらうためです。未熟なブドウが食べられると、種子からは芽が出ません。
なので未熟な段階で果実は青臭く酸っぱいのは、この段階で食べてほしくないからです。種子が熟した頃、甘くなるのは美味しい状態のサインで、ブドウが熟すと濃い青紫色になるのは、「空を飛んでいる鳥に、熟したことを知らせるため」との説があります。

種子は脂分でおおわれていて消化されず、糞にまじって広い地域で繁殖が可能です。鳥類の5種に1種は渡り鳥で、中には1万km以上も飛ぶものもいます。
ということは、ヨーロッパ系ブドウの種子は渡り鳥が中国から運んだことで渡来した可能性があるのです。