デラウェア オレンジ

先月長野県の「楠わいなりー」に行った時に買ったワインがこちら。
デラウェアの優しく甘い香りにオレンジワイン由来の個性が絶妙に融合。良いですね~♪

お客様からも「オレンジワインって何ですか?オレンジから造ってるの?」なんて質問を受けるので、ここで少し語りましょう。
オレンジワインの原料はれっきとしたブドウです。透明感あるオレンジ色をしているので、こう呼ばれているが、実際世界的には「アンバーワイン」と別名で言うことが多いです。

オレンジワインの造り方はというと、原料は白ワイン用の白ブドウ。搾った果汁だけを発酵させれば白ワインになるが、オレンジワインは皮ごと発酵させる。白ブドウといっても、実際に果皮は灰色をした品種が多いので、それを果皮ごと発酵させると、果皮の色が果汁に移り、ワインがオレンジ色を帯びます。移るのは色だけではありません。果皮には渋味の元となるタンニンなど様々な成分が含まれており、それらも一緒にワインに溶け込むため、白ワインより味わいに複雑さや厚みが出るのです。

なので、色合いや香り熟成の進んだ白ワインに近いが、口に含んだ時の印象はむしろ赤ワインに近いです。果皮ごと発酵させるため、品種の個性がはっきりと表れます。
オレンジワインの神髄は、「色ではなく、造り手の哲学や、そこから生まれるワインのスタイルにこそある。」言われています。

まさにその通りで、楠わいなりーのこのデラウェアオレンジは、丁寧に優しく見守って造り上げた味わいがします。私自身がこの土地に行き、そこで働いている造り手の話しを聞いて、その人柄に触れたからこそわかる味わいがあるのです。

以上、オレンジワインでした。