フランス北西部ノルマンディー地方、カマンベール村原産の白カビチーズ。1791年頃ひとりの修道士がカマンベール村の農婦マリー・アレルに製造方法を伝えたのがはじまりとされる。ナポレオンに献上したところ、とても気に入りカマンベールチーズという名前はナポレオンが命名したといわれている。
このAOPカマンベールは、一般的なカマンベールに比べて個性があり、コクや塩味、風味が強い。外皮も白よりクリーム色に近く、無殺菌乳製ならではの発酵臭も少しある。熟成が進むとさらに強い香りをまとう。このノルマンディー地方は雨が多く、潮風も吹き温暖多湿のため、草の育ちがよく、良質のミネラル豊富な草を食べた牛のミルクを原料としているので、カマンベール独特の風味はここからきている。
熟成を極限まで進めると白カビは黄色から茶褐色に変化し、たくあんのような香りが増していく。スーパーで売っているカマンベールと思って食べるとえらい目に遭いまっせ~。