生産者がご来店

レクールでちょこちょこ出している「骨のあるチーズ」。その造っているご本人が昨日来店してくださいました!石川県から遥々・・ありがとうございます。

レクールでもかなり評判良いチーズなので、聞きたかったことなど質問攻めさせていただきました。造り手としての哲学など深い話しを聞けて、こちらも色々考えさせられました。
特に印象に残っているのが、「それだけをやっていないからこそ、妥協できない」というお言葉。造り手の百井さんは自家燻製家という肩書以外に、石川県小松市で「ももい接骨院」という接骨院を営んでいる方なのです!「燻製しかやっていなかったら、生業のため妥協しているかも」とおっしゃっており、“その道だけを究めることがプロフェッショナルではない”という新しい見方もさせてくれる良い機会でした。

といっても、話しを聞けばやはりすごいこだわりようで、春夏秋冬による季節ごとの燻製の難しさたるや常人には計り知れないレベルです。私が「いつ購入しても同じ品質の味わいをキープされているのてすごいですね!?」とお伝えしたら、たまに食べる方では絶対にわからないくらいの味わいの違いでも、納得できないと全て廃棄にするくらい妥協のない姿勢を貫かれているとのこと!・・すごっ!

私は常々少量生産で会心の一撃が一回あるよりも、高品質なものを安定して提供できる技術力の方が褒められるべきであると思っております。日本は限定品や季節物をとかく評価しすぎる傾向にあります。いつも同じ質のものを安定して提供できることの方がはるかに難しいものです。それこそが普遍的でありプロフェッショナルだと思います。百井さんの造るチーズと哲学に触れ改めてそう思いました。