田崎真也さんの著書では、
「悪くなる印象をもたれている方もいますが、酸化という反応は、分子レベルにおける酸素がついたり水素がとられたりといった反応でしかないわけで、酸っぱくなる変化ではありません。日本では、言葉の使い方で誤解されているようなところがあると思います。ヨーロッパでもオキシデーションというと、どちらかというと悪い表現になるので、オキシドレダクション、つまり、酸化還元熟成という表現を使ったりします。樽を熟成に使うのも、樽から抽出される酸化溶剤や空気中の酸素によって少しずつ酸化させながら、完成度の高いワインを造り出すわけです。」と書かれています。
こうした一つの項目でも、ある程度知っていたつもりでも、正しい知識として把握していなかったことがわかり、改めて勉強になるな~と思いました。