3月のセミナーを終えて

今回のテーマは「シャルドネVol.2&ピノノワールVol.1」でした。

シャルドネはシャンパーニュのシャルドネのみを使用した「アンリオ ブラン・ド・ブラン」と、南アフリカの「クリスタルム シャルドネ」 をチョイス。
ピノノワールは、アメリカはオレゴン州の「モンティノア・エステート」と、ブルゴーニュの「ボーヌ 1er レ・チュヴィラン ベルトラン・アンブロワーズ」にしました。

シャンパーニュは、シャルドネを得意とするメゾン「アンリオ」。一言でいうなら「清楚」。平均格付97%。原酒はヴィンテージのリザーヴワインを35~40%使う贅沢ぶりで、ノンヴィンテージながら3~4年と他社より長期熟成。ワイン貯蔵庫は市内最深30mのローマ時代の石切り場跡にある。温度は12°で湿度と共に理想の環境。
味わいの特徴は、軽やかなのにしっかりしている独特のスタイル。清楚で涼やか、しなやかで可憐。優しさの美を持つ繊細な世界。優雅で精妙な雰囲気を持つ。落ち着きのある透明感、わずかに堅さが残るが、ずっと飲み続けられるようなやさしさが表現されている。繊細だが一本しっかりと筋の通った高品位な味わい。華美を避け、力に頼らない精神の強さがある。シャンパーニュでしかありえない、繊細な世界。まさにアンリオの哲学である、「本当のシャンパーニュの姿を求めるイメージに走らない誠実なおいしさ。」

もう一つのシャルドネは、河本の推しで南アフリカの「クリスタルム シャルドネ」。ニューワールドのシャルドネというくくりで言うなら、ひとつの完成形ともいえる1本。

そしてピノノワールは、アメリカのワシントン州ウィラメットヴァレーの「モンティノア・エステート」。ピノノワールは第2弾も控えているので、4~5種類出すとした場合、オレゴンのピノは是非とも入れたかったのでここで投入。オレゴンらしい土に根ざした安定感のある素直な味わい。酸味、複雑味、スパイス感もあり本格派。

ラストは、ブルゴーニュのピノ。ボーヌ村の1級畑「レ。チュヴィラン 2013’ ベルトラン・アンブロワーズ」。赤系果実に赤い花、土、アニマルの香り。無濾過ならではの肉付きの良い味わいで伸びのある果実味と引き締まった酸が溶け込んだ1本。

キャンセルもバタバタと出ましたが、いつものあまり変わらない人数で開催できて嬉しいですね。こんな時期だからこそ来ていただけることに感謝して日々精進致します。