バルバレスコ

イタリアワインの帝王とも女王ともいわれているピエモンテ州の赤。品種はネッビオーロ。

淡い照りのあるガーネット色。 ドライフルーツ、プラムリキュール、スミレ、ドライフラワー、ブーケ、アニス、鉄、革、湿った枯葉の芳香。 味わいは、色とのギャップがあり(ネッビオーロは色素量は少ないがタンニン量は多い)、エレガントだがコクのある渋味と豊富な酸を兼ね備えている。複雑味もあり深みがある。

何百年も前、ピエモンテ州は海の底で海由来の石灰質が多く、2014年ランゲ、ロエーロ、モンフェラート地区のブドウ栽培地域の景観が世界遺産に登録されている。
ピエモンテの3分の2は赤ワイン。年間3億2千万本のワインが2万軒以上のワイナリーから生産されている。DOCGなど格付けワインもこのピエモンテ州が一番多い銘醸地 (約9割が認定) 。ちなみにバルバレスコは430万本を326社が造っている!

有名なのがランゲ地区にあるバローロとバルバレスコ村。この土地で最初にワインを造らせたのはローマ軍率いるシーザーだという。ガリア戦争から戻る際にバローロを大量にローマに持ち帰ったとされている。そして1787年には後のアメリカ第3代大統領になるトーマス・ジェファーソンがバローロに惚れ込み「ボルドーのように滑らかで、シャンパーニュのように生き生きとしている」とコメントを残したことで、バローロの名声は一気にヨーロッパに広まった。

豊かな渋味が特徴で飲み頃を迎えるまで5年はかかる。もちろん長期熟成にも向くので10年寝かせておいても美味しくなるでしょう。

コメント

  1. 井上 より:

    ものすごくわかりやすい説明で勉強になりました!
    特に、バルバレスコは430万本を326社が造っている!
    には驚きました。
    近々飲みに伺います

    • lescoeurs より:

      ありがとうございます。久しぶりのネッビオーロなので楽しみに♪10日-16日までお盆休みをいただき京都を離れるので、本日かあさって金曜日ならお飲みいただけます。