ケソ マンチェゴ

網目模様が印象的なスペインのハードタイプチーズ。このスペインを代表するチーズ、マンチェゴは、スペイン中部のラ・マンチャ地方のマンチェガ種という羊のミルクを使って作られており、羊乳が苦手な人でも食べやすく濃厚な味わい。

ナッツのような風味と蜂蜜のような羊乳の甘みとコク、わずかにピリッとした刺激が特徴で、かの有名なセルバンテスの「ドン・キホーテ」の物語にも登場し、数百年前から製造されている。
スペインでの年間生産量は約2500トン!
マンチェゴといえば、側面のギザギザ模様。この模様は、「エスパルト(アフリカガヤ)」を編んで作った「ブレタ」と呼ばれる型によるものだが、現在は衛生面の理由からプラスチックの型に入れられる。そして外皮はオリーブオイルでコーティングされている。

スペインでは、薄くスライスしたマンチェゴの上にメンブリージョ(マルメロのジャム)をのせて食べるのがポピュラー。メンブリージョを手に入れるのが難しい場合は、代わりにイチゴのジャムや蜂蜜と一緒に食べると塩味と甘味が調和して、また違った風味が楽しめる。
またシェリー酒と合わせれば、マンチェゴ本来の豊かな香りをより楽しめること間違いなし。
ちなみに「ケソ」とはスペイン語でチーズの意味。