レクールのバックヤードに書かれている言葉のひとつがこちら。
「“上善は水のごとし“」
古代中国の哲学者・老子の言葉です。これが私の人生哲学であり、接客でも最も意識している部分です。
意味は、”最もすばらしい生き方は、水のように生きること。淡々としてこだわらず争わず、何かにぶつかっても自由自在に形を変えていく。そのような生き方こそが最上の善であるのだ。水のように柔軟であれ。“というものです。
そしてもう一つ書いてあるのが、「“レジリエンス”」。
こちらも私を形成している礎となるものです。
心理学用語であり、”折れない心、逆境を乗り越える力、復元力“といった意味ですが、跳ね返すではなく、しなやかに受け止め、時に受け流す力こそが大切という意味合いです。
この2つのモットーで河本は生きています。接客スタイルはここから来ているのでしょう。剛を剛で返すとどちらにも少なからずダメージが出ます。
水のように柔らかく、そしてしなやかに生きていきたいものです。過度なアクション、過剰なリアクションを避け、ただお客様にとって最も心地良い非日常の空間を提供できるようにするのが私の役割だと思います。