グラスについて

“グラスとはドレスである” by 河本
インスタでフォロワーのソムリエさん達がグラスについて語ってはったので、わたくしも。

レクールのグラスの種類は割と多い方でしょう。写真1枚目の左上なんか角ばっており、その右は丸みを帯びているノーマルに近いタイプ。左下のフルートグラスも角ばっているのとノーマル型の2種類。右下には、なんと底が平らという珍しい形のもあります。写真2枚目の左上は食後酒用、右上は脚なしタイプ。左下は、テイスティンググラス2種。右下はロックグラス。
そしてレクールで人気のグラスが、写真3枚目の脚の長いバカラのワイングラスと、4枚目のブドウの形をしたグラスです。

よくお客様から「グラスはワインのタイプによって選んでるんですか?」と聞かれますが、もちろんそれは大前提なのですが、それでは面白くありません。私は「ワインではなく人で選んでいます」と答えています。

例えば、お客様がグラスの棚を2秒以上見ていたりすれば、1杯目からグラスを選ぶ基準を変えますし、1杯目のワインで顔を少し下げてグラスを平行に見ていたり、大事そうにグラスを持っておられる方には、2杯目にはノーマルタイプのグラスは選びません。言葉の情報で接客スイッチが入るのはサービスマンとして当たり前です。それよりも視線が一番大事です。性格上言葉にできない方もおられるのは当然のことです。でも視線は嘘をつけません。接客とはそういうものではないでしょうか。話しが少しずれましたが・・。

「グラスとはドレスである」、ワイン(女性)そのものは同じですが、着飾るドレスによって印象がガラリと変わります。より魅力的に映るドレスを選べるかがソムリエの資質の一つです。