たまには真面目な話も。
よくお客様に「テイスティングの時のワインはなぜ飲み込まないのですか?吐くのもったいなくないですか?」なんて言われます。
添付のスクショの記事でもわかるように、テイスティングというものは飲み込まずして分析していくもので、飲み込むよりも多くの情報を得る為に吐くという行為があるのです。
なんて言うと「飲み込まんと味わからんのやない?」って返ってきます。・・ではまずいものを食べた時に飲み込んでからマズイ~!って言いますか?
味の大部分は香りで決まります。口に含んで鼻から取り込む空気と共に味覚として感知するメカニズムなので、飲みこんでから味を判断するということはないのです。
今日の試飲会もそうですが、飲みこむことはしません。常に一定の条件の元でテイスティングをするのが大切です。好き嫌いや趣向で飲みこんだり量を増減したりしていると正確な判断はできません。ただ飲むのと理解するのとは違うものなのです。
もし自身の美味しいorマズイだけの基準でワインを選んでいるソムリエがいるなら、それはプロフェッショナルとはいえないでしょう。一般のワイン愛好家の方と同じところに属していることになります。