去年の今頃 その2

去年の今頃は、しょっちゅう設計事務に行って打ち合わせを重ねていました。コンセプトを各部門別に事細かく作成し、カウンター、トイレ、棚、インテリアスペースなどいろんな材質や色づかいをサンプルを取り寄せて決めていました。基本内装やインテリア等の目に見える物は全て画家の妻に任せました。私は、多くの寸法を1センチ単位で決めていく作業をひたすら時間をかけて決めていっていました。

カウンターとイスの高さ、オーダー家具のサイズやグラス棚の長さなど、ありとあらゆる寸法を図面と向かい合い決めていく作業はとても根気がいる作業でしたが、出来上がった店を見ると全てのサイズに違和感がなく、快適に過ごせる空間となったので本当に満足しています。妻は、壁の色や仕上げの質感、カウンター下のタイル貼りのアイデア、2つのトイレのデザイン、照明の案など、多くのアイデアを出してくれて、これもまた完成した内装をみなさま褒めて下さるので嬉しいですね。

こうした開店前の準備、しかも実際の部分ももちろん大事ですが、それ以前のコンセプトを決める部分に多くの時間を費やしていたことが決め手だったなと今でも思います。ぶれない哲学があり、それを作れたことが本当に誇らしいと思います。