ソムリエ二次試験対策

最近レクールでは、ソムリエの二次試験用にブラインドでの提供をしています。お客様によると他の店でもしてくれるらしいのですが、店の方向性がわかりすぎていて(ニューワールド専門やイタリアばっかなど)、大体の傾向がわかるからある程度推測できてしまうらしいです。

でもレクールは国や品種すら全く何が出るかわからないので“ラスボス”ですと呼んでくれています。
そして、他の店ではブラインド試飲したワインの国や品種を「当たった、外れた」だけで終わったりもしているようで・・ハッキリ言いたいのは「ソムリエ二次試験は品種当てクイズではございません!」。それは仲間内でワイワイ遊んでいたらいいだけです。

真剣に学ぼうとしていただける限り、提供する側も真摯に対応すべきです。そこで、私はテイスティングコメントをまとめたものを作成してお渡ししております。ワインセミナーの資料もソムリエ試験を受けられる方にはお渡ししています。

良いサービスとは準備に時間がかかるものです、そして面倒くさいものです、でもそれをするかしないかはその人次第です。楽とは何もしないことです。応援の気持ちは言葉でなく形で表わすべきだと思います。それは自分にとっても為になるものですし、無意味なことではありません。一次試験の筆記は協力できることが少ないので、二次試験の試飲なら協力できることがあります。何度かブラインドでの提供をしていて、こちらも毎回改善点も提案も見つかります。この気づきにより次回からさらに質の高いサービスができるのです。

お客様のオーダーされたワインをただ出す、そんなワインバーにはなりたくないものです。