シャトー シャス スプリーン 1985’

熟成ボルドーの中価格帯の味を知りたいとリクエストがあったのでこちらをボトルで2日にわたり提供。
左岸のムーリスというマイナーな地域だが、実力派の造り手。カベルネソーヴィニヨン主体にメルロとカベルネフランをブレンドした赤。2日かけて飲むため、デカンタージュはあえてせずに提供。
さて35年熟成のお味はいかに・・。

色は、写真では少しわかりにくですが、オレンジがかなり入った淡いチェリーレッド。さすがの熟成具合ですね。
香りは、干しプラム、ブルーベリーコンポート、バラ、スパイス、クローヴ、シナモン、杉、腐葉土、ロースト香、メントール。
味わいは、一体感があり柔らかく複雑な風味。中盤から広がる上質なタンニンと酸は丸みを帯びボリューミー。しなやかかつ厚みがある。アフターは長い。

中価格帯・産地・35年前という条件から、ピークを過ぎていると思っていたがなんのその。永い眠りから目覚めた直後は、まだ照れて引っ込み思案でしたが、徐々に解放的になり、素晴らしい状態になりました。熟成ボルドーすごっ!