シャトー ランシュ ムーサス 2005’

昨日のボトルワイン。
お客様からボルドーの赤が飲みたいとリクエストがあったのでこちらをセレクト。前日に抜栓。
ポイヤック村の格付け5級。品種はカベルネ主体にメルロをブレンド。2005年というボルドー最高クラスのビッグヴィンテージのものを用意。

色は、濃い目のチェリーレッド。ふちにオレンジが入り熟成のニュアンスが出ている。
香りは、カシスジャム、カカオ、エスプレッソ、甘苦系スパイス、湿った土、杉、清涼感も併せ持つ。
味わいは、丸みを帯びており、スッキリと伸びる細やかな酸とタンニンが存在感を持ち、適度な凝縮度のある整った果実味。樽の甘香ばしさが15年の時を経てちょうどいい具合に全体をまとっている。
複雑味と骨格はあるが、でしゃばらないまとまった節度がおます。最後まで雑な凹凸がなく、アフターにはメントールのニュアンス。余韻はもちろん長い。

さすがボルドー屈指のグレートヴィンテージ。こういったワインを飲むとやっぱりソムリエは勉強になります。ありがとうございます。