サービス料の意味

レクールでよく褒められるのが、トイレのハンドソープです。トイレ自体女性専用と男女兼用があり、それぞれのトイレの香りだけでなく、ハンドソープも分けております。内装のイメージも違うからには香りの印象も変えるべきだというこだわりです。眼だけでなく嗅覚からも心地良さは演出できます。

こういった部分があるからこそ、サービス料を頂いているわけで、ただの席料という発想はありません。ワインバーであれ、布のおしぼりを出したり、カトラリーや器、インテリアなど、こだわりのものを使っているのはサービス料を頂く側としてごく全うなことをしているからです。私自身、他の店で感じる画一的なサービスに良い印象を持っていないので、そこのこだわりは強い方でしょう。

トイレというプライベートな空間では特に現実に戻されるものです。どこにでも売っている安い芳香剤、普通のハンドソープ、どこで買ってんってペラッペラのシングルの硬いトイレットペーパーなど、現実戻されポイントがたくさんあります。やはりサービス料を取るからにはどこまで日常を感じさせないかだと私は思います。

レクールに来られている方は、そのへんをきちんとわかって下さっている方ばかりなので嬉しいですね。この質を継続できないと感性の豊かなお客様は去っていくでしょうし、気が引き締まります。